帝王切開の傷跡をキレイに治す方法とケアグッズ
こんにちは!
助産師さきです。
日本では5人に1人のママが帝王切開で赤ちゃんを出産されています。
そこでよく聞かれるのは「傷をキレイに治す方法ってありますか?」ということ。
今回は美容外科と一般外科の先生に教わったポイントを含めてお話させていただきますね。
【お腹の切り方の差】
帝王切開でお腹を切る場合、縦に切る方法と横に切る方法があります。この切り方によってもお傷のキレイは変わってきます。
個人差はありますが、縦よりも横に切る方がお傷の跡が目立ちにくいです。人によっては線のようになってそれがお腹のシワにまぎれるので、ほとんどお傷がわからない!ということも。
そのため、病院によってもし選べる場合は横を希望すると良いかもしれません。
ただし、縦に切る方が手術はしやすいという特徴があります。少しでも赤ちゃんを早く産まれさせてあげたい!というような緊急で帝王切開になった場合は縦になることが多いですよ。
【皮膚をひっぱらないようにする】
これは、美容外科と一般外科の先生のどちらもが言っていたポイントです!
傷を広げるような方向に皮膚を引っ張ってしまうと、縫い合わせたところが太くなり跡が目立ってしまします。そのため、なるべく傷をひっぱらないようにすることが大切。
実は私は、まさに傷を引っ張ってしまって傷跡が太く残ってしまったという苦い経験があるんです・・・。
とある事情により背中を切って縫うことになり、傷跡をきれいにしたかったのでわざわざ美容外科の医師にお願いしてやってもらったんです。背中のシワの向きに合わせて極力目立たないように!!と考えてくれて「線みたいになりますよ!」と言われ安心しきっていました。
・・・ところが!!!
この頃、息子はまだ歩けない時期。
毎日抱っこ紐で抱っこしては外出していたんですよね。その抱っこ紐によって背中の皮膚がひっぱられ・・・後日、傷のチェックで病院へ行くと・・・
先生「あ、これ広がっちゃいましたね(苦笑)」
な、なんだってーーーーー
線のようになるはずが、1センチほどの幅広で太い傷になってしまっていたんです。ガーン。一度こうなってしまうと元に戻ることは難しく、この後は引っ張らないよう気をつけて生活をしたためこれ以上広がることはありませんでしたが、狭まることもありませんでした(泣)
ということで、とくに最初が肝心!
なるいべく引っ張らないようにしましょう。
【テープで傷を保護する】
傷を引っ張らないために!そして傷をこすったりしないために!
テープで保護をしましょう。
手術後、半年ほど続けるのが目安です。
【テープの貼り方】
傷口を広げないことが重要であるため、傷口部分の皮膚を少し寄せるようにした状態でテープを貼るのがオススメです。
自分でやるのはちょっと難しいので、家族に手伝ってもらって一人が傷を寄せる担当!一人がテープを貼る担当!というようにすると、きれいに貼りやすいですよ。
横の傷の場合は、傷の両端。
縦の傷の場合は、傷の下の方が跡に残りやすいため、特に意識して寄せるように貼りましょう。
【テープの選び方】
このテープが良いかな・・・というものはあるものの、極論を言えば何でも良いそう。
理由は、半年間という長い期間にわたって貼り続けるのが理想のため、かゆくならないことを優先して選ぶのが◎
実際に私が勤めていた病院で取り扱っていたものをご紹介しますね。
【アトファイン】
◇特徴
・テープタイプの傷保護用品です
・とても薄いので貼った時の違和感が少ない
・5~7日間張りっぱなしでいいので楽ちん♪
・テープのわりに痒いという患者さんは少なかった
・傷の長さによってサイズはMかLですが、Lなら間違いないです
【レディケア】
◇特徴
・こちらはシリコンタイプ!
・毎日お風呂で洗って張り替えます
・シリコンなのでアトファインよりは厚みがありますが、試しに丸一日貼りっぱなしで仕事をしても違和感はなく、ズボンのウエストが当たっても違和感も剥がれはありませんでした
・私は肌が弱いんですが、剥がすと少し赤みが・・・でも痒みはなかったです!
・メーカーのデータによると、テープタイプよりもこのシリコンタイプの方が傷がきれいに治りやすかったとのこと。長く使っていると端が剥がれやすくなってくるので、サイズは16がいいかもしれません。
【サージカルテープ】
・安い!!
・痒くなりにくい・・・と言われたのですが、私はすぐに痒くなってしまってダメでした
・このテープを使う場合は、傷を寄せるように傷に対して垂直に何か所か貼ったあとに、洋服などで擦れないように傷を全体的に保護するように傷の上に貼りましょう
【ケロイド体質の場合は】
予め産院に伝えておくと、薬を処方するなど対応をしてくれる場合もありますよ。相談してみてくださいね!
【体質によって差が大きいことも知っておきましょう】
傷跡の残りやすさは個人差が大きく、半年間しっかりとテープで保護をして皮膚を引っ張らないように気をつけても跡が残ってしまう人もいます。
でも、これは病気による悲しい傷跡ではありません。
帝王切開の傷跡は、出産の勲章!
元気なわが子に会わせてくれた思い出の跡。
そんな風に、ポジティブに、誇らしく思える自分の体の一部になるといいなと思います♪
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