乳頭保護器ナシで吸えるようになるために


こんにちは!
助産師のさきです。


乳頭保護器シリーズ!第二弾です。

今回は、使い方の3つのコツについてお話させていただきます。




【保護器を使う目的は?】



乳首の形や伸びによって『赤ちゃんが直接おっぱいを吸えない!』場合に、乳首の先の長さを出すことで吸えるようにするアイテムが、乳頭保護器です。


しかし、最終目標は『乳頭保護器がなくてもおっぱいを飲めるようになること♡』



最初は保護器がないと吸えなくても、保護器ごとおっぱいを吸ってもらうことでだんだんと伸びが良くなっていき保護器ナシで飲めるようになる可能性があります。


そのための方法をみていきましょう。




【①乳輪が張っている時は、搾乳で張りをとろう!】


母乳がたくさん溜まっていると、乳輪のところが張って伸びが悪くなってしまいうまく吸いつけない原因になることがあります。


授乳前に『乳輪が張っていて伸びが悪いなー』と感じたら、搾乳をして張りを取るようにしてみましょう。




【②保護器ごと吸ってもらったら、保護器ナシでも挑戦を!】


保護器ごとおっぱいを吸ってもらうことで一時的に伸びが良くなり、保護器を外した状態でも吸いつきやすくなることがあります。


保護器を使った授乳が終わったらすぐに、保護器ナシでも吸えるかどうか挑戦してみるのもおすすめです。


保護器ナシで吸えるようになる日数は個人差があり、数日の人もいれば1ヶ月以上のこともありますが、ナシで吸えたらラッキー!ぐらいの気持ちでもし吸い付けなくても気落ちせず、コツコツトライしてみてくださいね。






【③保護器ナシでの挑戦時は、おっばいを平べったくする】


イメージしてみてください。


目の前に自分の顔くらい“大きいまん丸の風船”があって、『これをくわえて吸ってみて!』と言われてもできるでしょうか??


まん丸だと大きいお口を頑張って開けても、くわえにくいですよね。



ではどういう形がくわえやすいかというと、ズバリ!ガリガリ君みたいな平べったい形です。ガリガリ君みたいな形だったら、大きなお口を開ければガブっとくわえて吸いやすいわけです。


おっぱいもこのイメージです。



赤ちゃんの頭を支えていない方の手で、おっぱいを持って少し平べったい形を作ることで赤ちゃんがくわえやすくなることがあります。


この時注意なのは、乳首に近いところを持たないこと。赤ちゃんがおっぱいを吸うためには『大きなお口で、深くくわえる』ことがポイントなため、赤ちゃんが吸いついた時におっぱいを持っているママの手とぶつからない位置を持つことが大切ですよ!



乳首に近いところではなくおっぱいの根元を支えることが良い方もいれば、どのあたりを持つのが合うのかは人それぞれです。

やりやすい位置で試してみてくださいね!





『私が下手だからおっぱいをあげられないんだ』

『保護器を使わないと授乳ができないなんて落ち込む』


『なんで私だけ‥‥』



という気持ちを聞くことがありますが、おっぱいを直接吸えないのは決してママのせいではないし、アイテムを使って授乳ができるならそれでOK!と私は思います。



大切なのは『母乳をあげたいと思っているママが、母乳をあげられている』ということ。


あげ方も量も関係ないんです。

あげられているということ自体が、すてきなこと。



そして、ふとした瞬間に、授乳の時間を『幸せだな〜』と感じられたらいいなと思っています。



アイテムは上手に育児に取り入れて、ハッピーな授乳ライフを!そして育児を楽しめるよう、がんばるママさんを応援しています!




【参考】

・母乳育児支援スタンダード第2版 編集NPO法人日本ラクテーションコンサルタント協会

・よくわかる母乳育児 水野克己 他

・乳房ケア・母乳育児支援のすべて 編著ペリネイタルケア編集委員会

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