フォローアップミルクって必要なの?
こんにちは!
助産師さきです。
今回は、
いつから飲ませるの?必要なの?と聞かれることが多い「フォローアップミルク」してフォロミについてお話していきます!
【そもそもフォロミって何?】
新生児期から飲ませる育児用ミルクが『母乳の代わり』であるのに対し、フォロミはあくまで『牛乳の代わり』という位置づけの商品です。
牛乳は離乳食期にあげるにはタンパク質が多いためそれを少なくしたり、さらに離乳食期に不足しがちな鉄分や、牛乳には含まれていないビタミンCを増やしたものがフォロミになります。
フォローアップミルクというより、フォローアップ牛乳!!という名前の方が正しくイメージしやすいかも?!母乳に近づけて作ってある育児用ミルクとはそもそも異なり製造方法も違うため、価格が安いんですね。
またフォロミには、育児用ミルクに添加することが許可されている銅や亜鉛など入っていない成分もあります。たとえば、離乳食があまり食べられていない子がミルクからフォロミにしてしまうと、亜鉛が欠乏してしまう可能性もあるんですよ。
【フォロミは必要なの??】
実は、WHO、米国小児科学会、日本小児科学会、日本小児栄養消化器学会は必要性を認めていません。そのため量や使用期間に決められたものはないんです。
フォローアップ❛❛ミルク❜❜という名前から、フォロミはミルクと同じ母乳の代わりになるものであり「9か月になったら切り替えるもの」と思わているママさんがいらっしゃいますが、必要性が認められていないくらいですので必ずしも飲ませないといけないわけではないんですね。
【飲ませる時の注意点は?】
2019年の時点では日本では6社から6種類のフォロミが販売されており、飲ませ始めて良い月齢が違うんです!フォロミならどれも9か月になれば飲ませて良いわけではないので、気をつけてくださいね。
〇9か月からOK
・雪印メグミルク たっち(ただし3回食になってから)
・和光堂 ぐんぐん
・ビーンスターク つよいこ
・森永 チルミル(ただし3回食になってから)
〇1才になったら
・明治 ステップ
・グリコ アイクレオのフォローアップミルク
メーカーによって3回食になってからという注意書きがされていたり、1日のうち1~2回からスタートと書いてあったりします。
フォロミは母乳の代わりではなくあくまで牛乳の代わり!だからフォロミを飲んだことで下痢をしてしまう子もいるので、「今まで飲んでいたミルクがなくなったから、フォロミに切り替えてみよう!」と一気に変えるのではなく、少しずつ移行していく方が安心でしょう。
始める時は注意事項をちゃんと読んでみてくださいね!
【どんな子が飲んだらいいの?】
フォロミの特徴のひとつは、新生児期から飲む育児用ミルクに比べて鉄分が多いことです。そのため鉄欠乏が心配される赤ちゃんの場合は、フォロミをすすめる小児科の先生もいるようです。
離乳食が順調に食べられていればフォロミは必要ありません。しかし離乳食を食べてくれず「貧血が心配だからフォロミを飲ませたいかも…」という場合は、かかりつけ医に相談されてみると良いでしょう。
2019年に改訂された離乳食ガイドラインでは、「貧血リスクが高い場合等は、医師に相談したうえでフォロミの活用を」と書かれています。
参考に、各メーカーの100ℊあたりの鉄含有量はこんな感じです。
ビーンスターク つよいこ(9.6mg)
和光堂 ぐんぐん(9.5mg)
雪印メグミルク たっち(9mg)
明治 ステップ(9mg)
森永 チルミル(8.5mg)
グリコ アイクレオのフォロミ(8.3mg)
ちなみに、鉄含有量が一番少ないグリコのフォロミは8.3mgであるのに対して、育児用ミルクで鉄が一番多いのは雪印メグミルクのぴゅあ7.6mgとなっています。
(※2019年時点)
【まとめ】
フォロミはあくまで牛乳の代わりの飲み物です!飲ませる場合は、少しずつ様子をみながらあげてみてくださいね♪
・母乳育児支援スタンダード第2版:NPO法人日本ラクテーション・コンサルタント協会
・お母さんと赤ちゃんの食事:水野克己 水野紀子
・よくわかる母乳育児:水野克己 他
0コメント