【離乳食】卵のはじめ方

こんにちは!
助産師さきです。



今回は、

0才の食物アレルギーで一番多い『卵!』のお話です。


あげるのがちょっとコワイな~というお声をよく伺うので、



今回は卵のあげ方や、はじめて食べさせる時期についてお話していきますね!




【卵の調理法】


卵をあげ始める時は、「しっかり固茹で」のゆでたまごが基本です。



これは、卵は生状態だとアレルギーがでやすくなってしまうため!

十分な温度と時間で火を通すためには、ゆでたまごが一番向いています。



卵ボーロや卵焼きからスタートにしてしまうと、加熱が十分ではなくアレルギーをおこす可能性が高くなってしまうので注意してくださいね!




【ゆでる時間は???】


卵にはアレルギーをおこしやすいタンパク質が大きく分けて2つありますが、たまごを20分ゆでることでこのふたつのアレルゲン性をそれぞれ10%、0.01%まで大幅に減らすことができます。


そのため、ちょっと長いですが20分ゆでるのがオススメですよ。





【茹でたあとは、早めに白身と黄身に分ける】


アレルギー成分が多いのは、黄身ではなくダントツで白身の方です!!茹で終わったあと長い時間放置してしまうと白身の中のアレルギー成分が黄身にうつってしまうので注意が必要です。


(これは加熱したあとにおこる現象です。生卵の状態ではうつらないので心配しないでくださいね!)



茹で上がったら1時間以内には、白身と黄身に分けておくといいですよ!





【黄身から食べさせる】


はじめて卵を食べさせる時はアレルギーの心配が少ない、黄身から食べさせましょう。


初日は、耳かき1杯ほどの少量から始めて少しずつ量を増やしていきます。



黄身がある程度の量を食べられたら白身も少量、耳かき1杯ほどから食べさせていきましょう。





【ゆでたまご以外はいつから?】


白身も食べられるようになったら、ゆでたまご以外のものにステップアップしても良いでしょう。


ただし注意は、ゆでたまごよりも加熱する温度が低かったり加熱時間が短くなることで、アレルギーをおこしやすくなる可能性が高いということです。



たとえば、ゆでたまごなら3分の1の量を食べられていたとしても、ゆでたまご以外をはじめる時はそれより少ない量からスタートするようにしてくださいね!





【いつから食べ始めるの?】


2019年に改訂された厚生労働省の「授乳離乳の支援ガイド」では、たまご(卵黄)は5~6か月からに変わりました。


最初はつぶしたおかゆや野菜を試し、慣れてきたら豆腐、白身魚、卵黄をためしてみましょうとなっています。


たまごは早期に食べさせることでアレルギーの発症リスクが下がることがわかっているため、ガイドが推奨している5~6か月には始めるといいですよ!





【食べる量の目安は?】


厚生労働省のガイドでは5、6ヶ月の目安の記載はなく、7、8か月では

黄身1つ~全卵3分の1までとされています。

(全卵とは、黄身と白身を混ぜたもののことです)




卵をあげるのは怖いから…と、あげるのを遅らせる方もいらっしゃいますが、アレルギー予防のためには遅らせずにあげることが大切ですし、栄養も豊富です。


ぜひ、怖がらずに適切な時期からあげていってくださいね。





【参考】

・授乳・離乳の支援ガイド 2019

・食物アレルギーガイドライン2016

・卵アレルギー発症予防に関する提言の解説

・国立成育医療研究センター「離乳期早期の鶏卵接種は鶏卵アレルギー発症を予防することを発見」

・鶏卵アレルギー発症予防に関する提言(日本小児アレルギー学会)

・鶏卵アレルギー発症予防に関する提言の解説

・国立成育医療研究センター「離乳期早期の鶏卵接種は鶏卵アレルギー発症を予防することを発見」

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